(4 性・ジェンダー・人種系)「不機嫌ハラスメント」だけじゃない!

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ここまで、職場の中で起こりがちな「1 職場・業務系」「2 接客・サービス系」「3 個性・文化・習慣系」ハラスメントを見てきました。
日常の生活の中にも相手が嫌がっているハラスメントが存在するのですね。これは気を付けなくてはいけませんね。さて、今回は…

【ハラスメント表】

4番目、性・ジェンダー・人権系のハラスメントの知識も増やしておきましょう。

セクシュアルハラスメント(セクハラ)
就活ハラスメント(就活ハラ)
ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)
性的指向ハラスメント(ソジハラ)
レイシャルハラスメント(レイハラ)

例のごとく、ナナメ株式会社の才羽さん・七芽さんたちに登場してもらい、
「NG → OK → 違い → 未来」の流れでみていきます。

セクハラ(セクシュアルハラスメント)
定義:性的な言動や視線で相手に不快感や不利益を与える行為。

【NGパターンは?】

才羽(さいば)さん
才羽(さいば)さん

「七芽さんってさ、今日の服ちょっと色っぽくない?」

七芽(ななめ)さん
七芽(ななめ)さん

(仕事の話じゃないのに…どう返せばいいんだろう)

【OKパターンは?】

才羽(さいば)さん
才羽(さいば)さん

「今日の資料、すごく分かりやすかったです。」

七芽(ななめ)さん
七芽(ななめ)さん

(ちゃんと仕事を見てくれてる…)

【違いは?】
・性的な視点= 相手を「仕事をする人」ではなく「対象」として見ることになり、
 発言一つ一つに緊張や警戒が生まれる。

・業務への評価=行動や成果に焦点が当たるため、
 安心して能力を発揮できる関係が築かれる。

👉 ポイント
「褒めているつもり」でも、
評価軸がズレた瞬間にハラスメントへ変わる。

OKパターンのその後は…】
七芽さんは職場の環境に安心して意見を出せるようになるのであった。


就活ハラ(就活ハラスメント)
定義:採用・就職活動の場で、本人の能力と無関係な私生活を問う行為。

【NGパターンは?】

才羽(さいば)さん
才羽(さいば)さん

「結婚の予定とかある?出産すると大変でしょ。」

七芽(ななめ)さん
七芽(ななめ)さん

(面接の評価に関係あるのかな…)

【OKパターンは?】

才羽(さいば)さん
才羽(さいば)さん

「入社後、どんな業務に挑戦したいですか?」

七芽(ななめ)さん
七芽(ななめ)さん

「企画と現場の両方を経験したいです。」

【違いは?】
・私生活詮索=本人ではコントロールできない要素で評価される不安を生み、
 選考そのものへの不信感につながる。

・職務適性確認=仕事に必要な能力・姿勢だけを見るため、
 公平性と納得感が保たれる。

👉 ポイント
「雑談のつもり」が、
立場の差によって“圧力”になる場面。

OKパターンのその後は…】
七芽さんは安心して、企業面接の際に自分の考えを話せるようになるのであった。

ジェンハラ(ジェンダーハラスメント)
定義:性別による役割・能力の決めつけ。

【NGパターンは?】

才羽(さいば)さん
才羽(さいば)さん

「女性だと、この仕事は大変じゃない?」

七芽(ななめ)さん
七芽(ななめ)さん

(やる前から決めつけられてる…)

【OKパターンは?】

才羽(さいば)さん
才羽(さいば)さん

「この業務、どうだろう、朝鮮としてやってみたいですか?」

七芽(ななめ)さん
七芽(ななめ)さん

「挑戦してみたいです。」

【違いは?】
・属性判断= 性別というラベルで可能性を先に閉じてしまい、
 挑戦の機会そのものを奪ってしまう。

・意思確認=本人の意欲や希望を起点にすることで、
 選択権が本人に戻る

👉 ポイント
配慮のつもりの一言が、
「やらせない理由」になることがある。

OKパターンのその後は…】
個人の挑戦が自然に応援される職場になるのであった。

ソジハラ(性的指向ハラスメント)
定義:性的指向について詮索・否定・決めつけをする行為。

【NGパターンは?】

才羽(さいば)さん
才羽(さいば)さん

「え、まだ彼氏いないの?じゃあ男に興味ないの?」

七芽(ななめ)さん
七芽(ななめ)さん

(なんで説明しなきゃいけないの…)

【OKパターンは?】

才羽(さいば)さん
才羽(さいば)さん

「プライベートな話は無理にしなくて大丈夫ですよ。」

七芽(ななめ)さん
七芽(ななめ)さん

(踏み込まれないって、すごく楽)

【違いは?】
・詮索=説明やカミングアウトを強要する空気を生み、
 安心して黙る自由を奪ってしまう。

・尊重=話さない選択を含めて認めることで、
 心理的安全性が保たれる。

👉 ポイント
「知りたい」は正直でも、
「知る権利」があるとは限らない。

OKパターンのその後は…】
七芽さんは余計な不安なく働けるようになるのであった。

レイハラ(レイシャルハラスメント)
定義:人種・国籍・出自・言語・文化的背景などを理由に、偏見や差別的な言動・扱いを行うこと。

【NGパターンは?】

才羽(さいば)さん
才羽(さいば)さん

「外国出身なんだよね? 日本のやり方、分かってる?」

七芽(ななめ)さん
七芽(ななめ)さん

(ちゃんとやってきたのに、最初から疑われてる…)

【OKパターンは?】

才羽(さいば)さん
才羽(さいば)さん

「進め方で分かりにくい点があれば、いつでも聞いてください。」

七芽(ななめ)さん
七芽(ななめ)さん

((背景じゃなく、今の自分を見てくれてる)

【違いは?】
・偏見=出自や属性で能力を判断すること
・尊重=個人の行動や成果で評価すること
出身や文化は「違い」であって、能力や理解度の指標ではない。

ポイント
👉 国籍・人種・文化背景を理由に、前提を決めつけていないか
👉 「悪気のない確認」が、疑い・排除になっていないか
👉 冗談や雑談のつもりで、線引きを越えていないか

OKパターンのその後は…】
七芽さんは、自分の背景を気にせず、
安心して力を発揮できるようになるのであった。

【「4 性・ジェンダー・人権系」をまとめてみて思ったこと】

この領域のハラスメントは、
**「個人的なことだから」「悪気はないから」**という言い訳が
一番通用しなくなる分野でもある。

性別、年齢、指向、将来設計。
どれも本人にとってはとても大切で、同時にとても脆い情報だ。

だからこそ、
少し踏み込みすぎただけで
相手は「評価されている」のではなく
「値踏みされている」「分類されている」と感じてしまう。

この章で出てきたやり取りを並べてみると、
NGとOKの違いは、とてもシンプルだと分かる。

相手を
・属性で見るか
・一人の人として見るか

その違いだけで、
会話の空気も、相手の安心感も、
その後の関係性も大きく変わっていく。

ナナメ株式会社の才羽さんのように、

踏み込む前に一呼吸おく
聞く前に「それは業務に必要か」を考える
話さない自由も尊重する

それだけで、
職場は「選別される場所」ではなく
「力を出していい場所」になっていく。

誰かを守るためのルールは、
同時に、自分を守るための保険でもある。

このまとめが、
無意識の線を一歩だけ手前に引き直すきっかけになれば幸いである。

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